最近では、SNSが社会に大きな影響を及ぼし、単なるコミュニケーションツールだけでなく、ビジネス目的としても使われるようになりました。
飲食業界やファッション業界はもちろん、製造業や個人のビジネスでも活躍しています。
企業のSNSでは、強みを活かして商品やサービスの宣伝を行ったり、イメージアップを図ったりしています。
しかし多くの企業は、いまだにSNSを活用していないのも事実です。当記事では、企業がSNSを使うメリットや、おすすめのSNSを紹介します。
企業がSNSを活用する4つのメリットは?
企業がSNSを活用するメリットは4つあります。
- 集客がしやすい
- 無料もしくは低予算で宣伝が可能
- 誰でも簡単に使える
- 顧客のニーズをつかみやすい
それぞれくわしく解説します。
メリット1:集客がしやすい
1つ目のメリットは、集客しやすい点です。SNSの投稿には拡散性があり、多くの人に情報が行き渡りやすいからです。
たとえば、Twitterのリツイート機能やInstagramのシェアが挙げられます。
自分の投稿を誰かがリツイートやシェアをすると、他の人を起点に自分の投稿が拡散されます。
自分以外のアカウントも情報の発信者となるので、他の人に認知されやすくなるでしょう。商品やサービスが拡散されて話題になれば、売上に貢献できるかもしれません。
SNSは多くの人に情報が拡散しやすく、高い集客性があります。
メリット2:無料もしくは低予算で宣伝が可能
SNSは無料もしくは低予算で使える強みがあります。テレビや新聞、雑誌媒体では、高い広告費用を払わなければなりません。
例えば全国紙の朝日新聞で広告を出す場合、最低でも100万円ほどします。
SNSではライブ配信が無料でできます。ライブ配信では、商品の紹介やサービスの説明をリアルタイムでユーザーとやり取りが可能です。
またSNS広告も数百円から利用が可能で、気軽に広告を宣伝としてSNS内に発信できます。
個人事業主でも簡単に導入が可能なため、多くの企業が使いやすいのもメリットです。
メリット3:誰でも簡単に使える
SNSは誰でも簡単に使えるように設計されています。
反対にホームページや広告の作成の場合、専門的な技術が求められます。プロに仕事を依頼したり、高額な予算を払ったりしなければなりません。
SNSだと文章や写真はもちろん、動画の投稿がしやすく、簡単な加工まで可能。
商品やサービスの紹介はもちろん、会社のブランドイメージ向上にもつながります。
SNSはどの企業にも簡単に導入しやすいといえます。
メリット4:顧客のニーズをつかみやすい
4つ目のメリットは、顧客のニーズをつかみやすい点です。SNSではユーザーと直接やり取りができ、意見や感想を得られるからです。
新商品を開発するときに、SNSを通して相手からニーズを聞ければ、よりよい製品が開発できるでしょう。
また競合相手との差別化やマーケティングの観点からも優位に立てます。
SNSを利用すれば、顧客のニーズが掴みやすく、ビジネスの安定が可能です。
企業がSNSを活用する4つのデメリットは?
企業がSNSを使うとメリットがあると同時に、デメリットもあります。とくに4つが挙げられます。
- 炎上するおそれがある
- すぐに結果は出ない
- マーケティングやコンテンツ作成など綿密な戦略が必要
- 社内での理解も必要
デメリットと同時に対策法も解説するので、必ず一度目を通してください。
デメリット1:炎上するおそれがある
1つ目は企業のSNSによって炎上する点です。SNSの使い方を誤ってしまうと、企業に損害を与えたり、サービスや商品の評判にダメージを与えてしまうからです。
具体的には、不適切な投稿内容や顧客の個人情報を漏らしてしまえば、一般のユーザーから投稿が拡散され炎上します。
一度社会から不適切な投稿を見られてしまうと、会社の信用やブランドに大きな損失が発生するでしょう。過去にはTwitterやInstagramからの軽率な投稿で、裁判になったケースも。
SNSの影響力は大きく、使い方を間違えると炎上します。
炎上対策は以下の通りです。
- 投稿前に他の人に確認してもらう
- SNSの運用マニュアルを作成して理解してもらう
炎上を未然に防ぐ運用と、万が一炎上しそうになったらマニュアルに沿って運用を心がけるとよいでしょう。
デメリット2:すぐに結果は出ない
SNSですぐに結果を出すのは難しいです。理由はアカウントを育てたり、ユーザーに自社を認知してもらったりする必要があるからです。
とくに中小企業は、社会的に認知度が低いため結果が出るには長期間の運用が求められます。反対にTOPIX Core30のような日本を代表する企業群(三菱商事、日立製作所、トヨタ自動車など)は元々認知度が高く簡単に結果が出るでしょう。
自社でアカウントを育てるには、試行錯誤が必要なため挫折してしまう可能性も。
そのため短期間で結果を出したい方にはSNSの運用は向いていません。
すぐに結果を出すには、SNS運用のプロに外注するのがおすすめです。費用も数万円から代行してくれます。注意点は、運用のすべてを代行する場合数十万円はかかることです。
デメリット3:マーケティングやコンテンツ作成など綿密な戦略が必要
SNSの運用には、マーケティングやコンテンツ作成のような高度な戦略が必要です。SNSのユーザーは、競争が激しくなってきているためマーケティングなどの施策で差別化が必要だからです。
ターゲット層や自社のポジショニング、価格帯の設定に至るまで細かく設定や戦略を考えなければなりません。低価格帯がいいのか高価格帯がいいのか市場の調査や需要を見定める必要があります。
今後市場が伸びていくのかどうかも想定して、商品開発を進めなければなりません。
SNSの運用は簡単ではなく、高度な戦略なしに成功はないでしょう。
外部からのマーケターを採用したり、市場調査を委託してSNSの運用を改善するしか方法はありません。
デメリット4:社内での理解も必要
SNSの運用には社内からの理解も必要です。SNSの運用があまり世の中に浸透していないのは、SNSのメリットを理解されていない方が多いからです。
SNSをビジネスとしてではなく、ただのコミュニケーションのツールとして捉えている人もいます。またSNSの効果に疑問を呈している人も多く、コストと労力がかかるとして運用を見送るケースもあります。
また炎上やトラブルの回避として、導入しない企業も存在。
社内での理解や協力がなければSNSの運用はうまく行かず、コストと労力だけがかかるかもしれません。
SNSの運用を理解してもらうには、最初は小さくアカウントを運用していき、徐々に結果を出していくほかありません。
企業が使うべきオススメのSNS3選
企業がSNSを使うメリットについて理解したところで、おすすめのSNSを紹介します。拡散性が高くて利用者が多いSNSは以下の3つです。
- YouTube
オススメのSNS1:YouTube
YouTubeは世界で最も大きい動画配信サービスです。日本だけでなく、海外でも支持を集めており、企業だけでなく政府や民間の組織も参入しています。
YouTubeの市場は大きく、アクティブユーザーが他のSNSよりも多いです。以下の表からわかる通り他のSNSを圧倒しています。
SNS | YouTube | ||
アクティブユーザー数(日本) | 6,500万 | 4,500万 | 3,300万 |
アクティブユーザー数(世界) | 20億 | 3億3,300万 | 10億 |
商品やサービスを文章だけでなく、体験レビューや商品の使い方を伝えられるのが大きなメリットです。
企業がうまくYouTubeを活用すれば、商品やサービスの宣伝はもちろん、企業のイメージアップやビジネスチャンスにも結びつくでしょう。
オススメのSNS2:Twitter
Twitterは文章がメインのSNSです。気軽に投稿ができ、ユーザーとも簡単に交流が可能です。
リツイートやいいね!など情報拡散のためのツールが多く、知らせたい内容を多くの人にすぐに伝えられるメリットもあります。
企業はユーザーと近い距離感でコミュニケーションを取れるので、ユーザーの本音が聞けます。また自社の認知向上や新商品の宣伝にも有効です。
Twitterは、文章だけでなく、写真や動画も投稿ができ最新の情報をいち早く流すことに向いています。
オススメのSNS3:Instagram
Instagramは写真や動画のように、視覚に訴えるコンテンツの投稿が特徴です。
文章よりも写真や動画を重視した投稿によって、ユーザーからの興味や関心を得やすいです。ブランドイメージの向上や、自社の商品やサービスの宣伝もできます。
インスタグラマーと呼ばれる、インフルエンサーの台頭で商品やサービスの宣伝を行うビジネスも広まっています。
見た目が重要視される、ファッション業界や飲食業界、美容業界にはInstagramがおすすめのSNSです。
企業がSNSを利用するメリットまとめ
今回は、企業がSNSを利用すると得られるメリットを紹介しました。ICT総研の調べでは、今後もSNSの市場は伸びていくと予想されています。
利用者が増えていくため、企業も年々増えていくでしょう。SNSには多くのメリットがあり、誰でも導入しやすいのが特徴です。
そのため当記事を参考に、SNSの活用を検討してみてください。
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